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コンビニたそがれ堂 花時計  村山早紀

(P[む]1-19)コンビニたそがれ堂 花時計 (ポプラ文庫ピュアフル)
内容(「BOOK」データベースより)
地味で目立たぬ若者が、若くして世を去り幽霊に。影の薄さに磨きをかけて暢気に暮らしていたが、街で見かけた善意の学生をその死の運命から救おうと思い立ち…。優しい幽霊の物語、『柳の下で逢いましょう』。遠い昔に別れた人との不思議な時間を描いた『約束の夏』、すれ違う少女たちの願いが切ない『踏切にて』の三本。大切な探しものがある人だけがたどり着ける不思議なコンビニたそがれ堂、シリーズ第9弾!

 時間を戻したいっていうのが一番多い願い事じゃないかな。私も話している相手が急に不機嫌になったとき(あまりないけど)今のもう一度巻き戻して再生してみたいと思う。いや、この例えは小さすぎる!
 そうじゃなくて人間の生き死にに関わるときだよ。この物語のテーマは。死んだ人が蘇るのは遠慮したいけれど、もう二度とリアルタイムで会話ができないんだな~と思うと心がぎりぎりと引きちぎられそうになります。なので、どんな形で別れが来ても後悔しないように、家族にはいつでも明るく「いってらっしゃい」と言える状態をキープしたいし、もし自分が死んだ場合も周りの人にわだかまりを残したままというのは極力しないように心がけたい。なかなか難しいけれど。

 ねここが言うんです。心のきれいな人間ってそんなにいないって。そんな不器用な人間が可愛いと。そうだよ。純粋に心のきれいな人っていないよ。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

活版印刷三日月堂 小さな折り紙  ほしおさなえ

([ほ]4-6)活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み…。そして弓子達のその後とは?三日月堂の「未来」が描かれる番外編。

 私も速読とか瞬読とかできなかな~と、たまに訓練するんだけど、無理。どういう感覚なのか今一つ理解できないのもあるけれど、一文字ずつ言葉を追いかけることも好きだからな~。とくに、ほしおさなえさんの小説を読むときはいつも何となく背筋を伸ばし本を軽く手に持ち、1ページずつ丁寧にめくっていく。何だかそうしないと本に失礼な気がしてきます。いや、本というか物語の中の人々に、ですかね。

 三日月堂を通して色んな繋がりを物語にした内容です。
 
 紙作りの職人さんの「なくなりかかったものを復活させる、次世代に残す、というのは、ほんとにむずかしい」という部分に心が揺れます。若いころは最新の便利なものに走りがちなんだけど、年を重ねると古き良き時代の物が自分の中の構成として無くしてはならないと切に思うようになります。工芸品や民芸品、オートメーション化では味わえない人間の手作業で残っていく物、こういう物に惹かれます。活版印刷の活字もすでに新しいものは作る人がいないということで、どうにかならないのかなと思います。

 

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ジャンル : 小説・文学

洋食セーヌ軒  神吉拓郎

洋食セーヌ軒 (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
17の忘れえぬ料理、追憶の日々―直木賞作家の洗練された筆致が、極上の美味と人生の機微を紡ぐ掌編集。

 かなり昔の本なのに素晴らしい。味の表現が色あせることなく頭の中に創り上げさせられる。衝撃的だったのは、第一話目の白ワインが喉を通っていく時の表現かなぁ。うはぁ飲みてえ!
 どの料理も素敵でしたが生ガキもまた、よだれが出そうになりました。

 何となくですが未亡人とか寡の出てくる率がかなり多い気が・・・。まあ、その方が熟年の恋愛には安全でいいのか。

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ジャンル : 小説・文学

菓子屋横丁月光荘③  ほしおさなえ

菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿 (ハルキ文庫 ほ 5-3)
内容(「BOOK」データベースより)
同じ造りの二軒の家の片方が焼失して十余年。残された“二軒家”は川越の「町づくりの会」によって、昭和の生活を紹介する資料館として改修されることに。片付けのボランティアに参加した守人は、家の声の導きで、天袋に収められた七段飾りのお雛さまを見つける。しかしなぜか、三人官女のひとつが欠けていた。雛飾りの持ち主を探す守人たちは、二軒の家に暮らした家族の想いに寄りそってゆく。過去を知り、未来に向き合う力へと変えつつある守人の歩みを描く。シリーズ第三作。
 
 やっと自分と同じ能力の方と出会えます。変わった特性だから、なかなか人には言えない事だし、割り切ってはいても、やはりどこかで、その線引きが寂しさに繋がっていくと思うし、何となく「わかってもらえない」という事で人間関係が希薄になりつつあるだろうと思っていたけれど、同じ境遇の方に会えて、しかもかなりの人生の先輩だし、これからの身の処し方というか「折り合い」をつけやすくなったような気がします。少しだけ肩の荷が下りたような。
 遠山記念館は行ってみたいですね~。コロナが収束するまで不可能ですが。最近、文化財なんかが民間では維持できなくて、取り壊されたりってことがあるので、この記念館もそうならないように祈ります。

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

スナック墓場  嶋津輝

スナック墓場
内容(「BOOK」データベースより)
家政婦の姉とラブホテルに勤める妹、スナックの店員と客…。日常のやりとりから生まれる違和感が、クセになる全7編。

 タイトルも衝撃的だけれど、内容も素晴らしい。短編なんですが、「スナック墓場」は最終話です。う~んたどり着くかしらと疑心暗鬼でしたが、一気に読めます。どの物語もすべて、愛情にあふれていて。「姉といもうと」が一番のめりこみました。親しき中にも礼儀ありという言葉を思い出します。こんなに愛情あふれる姉妹がいるでしょうかと強く叫びたくなります。この物語はもう少し長編を読みたい。

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ジャンル : 小説・文学

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かえすけ

Author:かえすけ
ほとんど読書感想になっていない気が・・・。

読書をしていると、それから連想される事物が頭を占領してしまう事もしばしば。

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